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2011年2月6日日曜日

ニュージーランドの母

2008.3 記


結婚してすぐ、夫がニュージーランドに留学したために新婚生活は全く身よりの無い新い土地オークランドで始まりました。二つのスーツケースと段ボール箱10個の少ない荷物と不安だらけのスタートでした。

家が見つかるまで夫の上司となるDr.Marbrookの家に居候することになったので、オークランドに着いたその日から緊張の日々となりました。

私は、最低でも8年間は英語を勉強したはずなのに、聞き取ることさえ難しく流暢な英語で会話を楽しむ夫のそばでただただ小さくなっていました。

でも、ジョン(Dr.Marbrook)の家族は、そんな私を気遣ってとても優しくしてくれました。とくに、奥さんのパムは、とても優しい方でした。到着の次の日からフラット(アパート)探しが始まりました。前もっていくつかのフラットを調べていてくれたらしく、苦労することなくとてもいいフラットが見つかりました。

そのフラットの大家さんがまた世話好きな方で、私のニュージーランドでの生活に大きな影響を与えてくれたのですが、そのことはまた別の機会にお話しいましょう。

フラットが見つかると、新生活に必要な物をリストアップしてくれました。とても丁寧な字で、最低限必要なものを食料から洗剤、寝具に至まで書き出してくれました。今でもそのメモはちゃーんと私の宝物の中に入っています。そして、リストアップしたもの買い出しに連れていってくれました。そのおかげで、私の新しい生活がスムーズにスタートできたがわかりません。

新居には家具や電化製品、食器、一応の寝具まで全てついていたので、ほとんど不自由はありませんでしたが、持っていった段ボールを工夫してクローゼットの中の洋服の整理棚に利用したり、布で飾って電話台にしたりして楽しみました。

ジョンとパムには二人の子どもがいました。
ジムとアンナです。二人は緊張するわたしのこころを和ませようとゆっくりした英語で優しい会話をしてくれました。その頃、17歳と14歳位だったふたりももう今は40歳を越し、いまでは、映画の監督や演出家として活躍していると聞いています。今、ジョンは木彫りに、パムは水彩画に夢中になっているそうです。毎年、送ってくるクリスマスカードで二人の元気な様子を知ることが何よりの喜びです。

ニュージーランドは私と夫が、「何でも話し合い協力する」という家族の形を育てたふるさとです。そして、Marbrook一家は私たちのニュージーランドの家族でもあります。
10数年前に一度訪れたのですが、その時も、彼らの変らない暖かさを心にいっぱい詰めて帰ってきました。ジョンやパムも、もう70歳を超えました。二人が元気なうちにまたぜひ里帰りしたいと思っています。

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