おりこうさんにせんと、先生に注射してもらおうかね!」
私にとって、何とも辛い言葉です。診察しやすいように、精一杯私に気を使ってくれるお母さんの気持ちが痛いほど分かるから・・。そして、注射におびえる子どもの気持ちも、その泣き声からひしひしと伝わってくるからです。皆さんの中にも、こんな経験をした方はいらっしゃいませんか?
こんなことはどうでしょうか?
花壇の花を摘もうとした子どもに、一言。「おじちゃんに叱られるけんとっちゃだめ!」
言うことを聞かない子どもに、「お父さんに叱ってもらおうかね!」
なかなか寝ようとしない子に、「早くねらんと、おばけがでるよ。」
あ〜〜、私も子どもたちが小さいころ、こんなこといってたかもしれないな〜〜。いや確かに言ってたぞ。気持ちにゆとりがない時ほど、使っていたような・・・・。そして、いつも、結果は泥沼状態。
叱り方って、難しいですよね。
子育ての二十数年に、乳幼児健診の仕事二十数年の経験で味付けして、ゆっくり考えてみると、叱り方の極意は、「真剣勝負」・・・人の助けを借りず、「私は」で始めるメッセージを真剣に、子どもたちに送ることではないかと思うのです。
診察が怖くて、泣きわめく子どもには、こんなふうに言ってあげて下さい。「怖いもんね。でも、大丈夫。お母さんと一緒だから。」「よく頑張ったね。」・・・・そして、注射が、本当に必要なときには、「注射は痛いけど、してもらうと病気がよくなるんだよ。」とか「病気に掛からなくなるんだよ。」と伝えて欲しいのです。お医者さんの前で、子どもが泣くのは当たり前。私達に気兼ねはいりません。
「おじちゃんが大切にしてる花だから、見るだけね。」「そんなことしたら、お母さん悲しいな。」「お仕事がいっぱいあるから、一人で寝てくれたら助かるな!」・・と言う具合に、工夫することができるでしょう。
子ども達はこれから社会の中でたくさんのルールを覚えていかなくてはなりません。と言うことは、親子の真剣勝負は増えていくということです。だから、せめてお家の中では叱らなくて良い環境を工夫してみましょう。たとえば触って欲しくない物は棚の上にあげる・高価な物は置かない・・などなど。子どもたちは、お母さんの笑顔が大好きです。家族の暖かさの中で真剣勝負に立ち向かう力を養っていくのではないでしょうか。
わかってはいても、頭に角が生えることもあるでしょう。でも、めげないで!毎日、修業ですぞ!きっとうまくいくはずです。
そして、笑顔の自分が少しでも増やせるように自分にも優しいことをしてあげましょう。
修業の甲斐あってか、最近では角もはえなくなったかわりに、周りの動きを察知するアンテナの調子もにぶってきてきました。
毎日、老いとの戦いを強いられているエプロン先生でした。
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